ワインコラム

ワインの保管の基本って?飲み残したワインの上手な保存方法も!

ワインを家で保管するとき、皆さんはどのようにしていますか?

適切な場所で上手に保管していれば、ワインはより美味しく飲めるはずです。

今回はワインの保管についてのポイントをご紹介します。

ワインの保管の基本とは?

ワインの保管イメージ画像

ワインを上手に保管するには、いくつかのポイントがあります。

●温度

ワインの保管の基本ともいえるポイントです。涼しく、できるだけ温度差の少ない場所に置くようにしましょう。

12〜15℃の温度が最適とされています。

暑すぎる場所だとワインの変質や劣化につながり、寒すぎる場所だと長期間の保管では酸のバランスが変化し、美味しくなくなってしまいます。

●湿度

湿度は60~80%が最適といわれています。

湿度が高すぎるとワインボトルのラベルにカビが発生してしまう可能性があります。

また、乾燥しすぎているとコルクが縮んで瓶の中に空気が入り、ワインの酸化が進んでしまう恐れがあります。

●振動

ワインは振動を与えると酸化が進みやすく、品質に悪影響を与える場合があります。

海外から輸入される際に振動が加わったものも、しばらく寝かせてから販売されるということもあります。

できるだけ不要な振動が加わらない場所で保管しましょう。

ワインの保管方法、NGなことは?

ワインの保管方法イメージ画像

では、保管するときの「NGなこと」はどんなことなのでしょうか。

●光は天敵

ワインは光に弱く、日光などが原因で品質の劣化や「日光臭」という不快な臭いの発生につながってしまう場合があります。

そのため、直射日光などの光が当たる場所で保管するのはNGです。

未開封のワインは、直接光の当たらない冷暗な場所で保管するようにしましょう。

また、電灯や蛍光灯の光でもワインは変質してしまうことがあるので注意が必要です。

簡単にできる対策として、ワインボトルを新聞紙などの紙でくるんでおくというのもおすすめです。

●乾燥には注意

先ほどもお伝えしたように、乾燥しすぎている環境はよくありません。

ワインのボトルを立てていると、コルクが乾燥しやすく縮んでしまい、そこから空気が入りワインの酸化が進んでしまいます。

また、乾燥することで耐久性がなくなり、ワインオープナーを使う際にコルクがボロボロになり、抜くことができなくなってしまう場合も。

ワインボトルは、コルクの乾燥を防ぐためにも横に寝かせて保管するようにしましょう。

一度開けたワイン・飲み残したワインの保存方法

空のビンイメージ画像

飲み切れずに残してしまったワインなど、一度開けたワインはどのように保存するのが良いのでしょうか。

一度開けたワインの大敵は「空気」です。

ワインは栓を開けると、空気中の酸素によってゆっくりと酸化していきます。

酸化が進むと、ワイン本来の風味や味が劣化してしまいます。

飲み残したワインを上手に保存するには、できるだけ空気に触れないようにすることが一番重要です。

●コルクで栓をする

一番簡単にできるのは、抜いたコルクでまた栓をすることです。

2〜3日程度であれば、この方法で美味しさを保つことができます。

コルクにラップを巻きつけてから栓をすると、より空気が入りにくくなります。

●市販のアイテムを使う

ワインショップやキッチン雑貨のお店などで手に入る、密閉用の栓を使うのもおすすめです。

ポンプでボトルの中の空気を吸い、真空に近い状態にすることができるというものです。

手動タイプや電動タイプなど種類は様々で値段も手頃なものからあるため、一つ持っておくのも良いかもしれません。

●他の容器に移す

空びんやペットボトル、保存容器などに移し替える方法もあります。

ワインボトルよりも容器の中の空気量が少なくなるため、酸化のスピードを遅らせることができます。

ポイントは注ぎ口ギリギリまでワインを注ぎ、できるだけ空気が入るスペースを少なくすること。

残ったワインの量に合わせて容器を選びましょう。

ワインは酒類の中でも特にデリケートといわれていますが、保管方法が適切であれば、美味しさを保ったまま楽しむことができます。

ワインを保管する際は、これらのポイントをぜひ参考にしてみてくださいね。