パーティーやお食事の席でワインを開けることになり、ドキリとした経験は無いでしょうか?そうしたとき、できるだけスマートにボトルを開けたいですよね。
ワインは開け方を間違うと、コルクの破片がボトルの中に入ってしまい、風味を損ねることもあるので気を付けなければいけません。
そこで、今回はいざというときに役立つワイン・シャンパンボトルの正しい開け方をご紹介します。
ワインの栓はコルクだけじゃない!手で開けられるお手軽ボトルも
ワインボトルの多くはコルクで密封されています。「コルクを抜くための道具も必要だし、開けにくいのになぜ?」と疑問に感じたことは無いでしょうか。これは、ワインが酸性のお酒であることから、酸に強いコルクが使われるようになったと言われています。コルクの栓を開けるには、ワインオープナーが必要です。
一方、最近はペットボトルなどと同様のスクリューキャップ(まわして開ける蓋)が使われているワインも増えました。これは、道具がなくてもワインを開けられ、ブショネ(コルクが原因で品質が劣化したもの)の発生数を抑えられるため。上手く開けられるか心配な方、ホームパーティーなどでオープナーがあるか分からないときは、手で簡単に開けられるスクリュータイプのワインを選んでおくと安心ですね。
初心者でも大丈夫!ワインの正しい開け方と便利な道具をご紹介
ワインオープナーにはさまざまなタイプのものがありますが、最もポピュラーなのがソムリエナイフです。ソムリエナイフは、コルクの中央にまっすぐスクリューを食い込ませるテクニックが必要です。初心者には少し難しいかもしれませんが、コツをつかむとスマートにワインを開けることができますので、ソムリエのように格好よく開けたい人は、ぜひ挑戦してみてください。
使い方は、スクリュー部分をコルクの中央に当て、回転させながらねじ込みます。ある程度スクリューを食い込ませたら、ソムリエナイフの端についている金具をボトルの口に引っ掛けて、てこの原理でコルクを引き抜きます。このとき、スクリューの食い込みが中途半端だとコルクが折れてしまうことがあるので気を付けましょう。
ソムリエナイフ以外の代表的なワインオープナーには、以下のようなものがあります。
●スクリュープルタイプ
初心者や握力がない女性におすすめ。ボトルの口まわりのシールを取ったら、コルクにスクリューを当てて、上部の取手を回すだけで開けられます。
●ウィングタイプ
こちらも初心者向け。上部の取手を回してスクリューをコルクに食い込ませていくと、左右の羽のような部分が広がっていき、元の形に戻すように押さえることでてこの原理が働き、コルクが引っ張られる仕組みになっています。
●電動オープナー
ボタン一つで開栓できるので、失敗せず確実に開けたいという方にはピッタリです。
ご紹介したように様々なオープナーがありますので、自分が使いやすいものを選んでくださいね。ただし、コルクは乾燥や劣化でポロポロと崩れやすくなっているものがあります。特にヴィンテージワインは要注意なので、状態をよく確認してから開けるようにしましょう。
よく見るアレはNGだった⁉シャンパンを美味しく飲むための開け方
シャンパンやスパークリングワインもは、封を切る前に適温に冷やしておき、飲む直前に開けるのがおいしく味わうコツです。ワインと違って、開ける時にオープナーは必要ありません(どうしても、シャンパンが上手に開けられないという人向けに、シャンパンオープナーもあります)。
コルクまわりのキャップシールをはがしたら、コルクを固定している「ミュズレ」と呼ばれるものが見えてきます。ミュズレは、針金で固定されているので、針金を緩めながら外していきますが、このときナプキンなどでミュズレを上から押さえ、コルクが飛んで行ったり、中身が吹きこぼれたりしないようにしましょう。ミュズレをはずしてコルクがむき出しになっても、引き続き上部を親指で押さえたままにしてください。ボトルは垂直ではなく、少し傾けたほうが吹きこぼれが少なくなります。
片手でコルクの上部をナプキン越しに押さえ、もう片方の手でボトルをゆっくり回していきます。そうすれば、ボトルの中のガスがゆっくりとコルクを押し上げてくれるので、コルクを押さえつつボトルの隙間からガスを逃がすようにしましょう。このときのプシュッとガスが漏れる小さな音を「天使のため息」と表現します。とてもきれいな表現ですね。
そして、シャンパンやスパークリングワインを開けるときに、「ポンッ」と大きな音を立てるのは、実はマナー的にはNG。お祝いの席ではOKなこともありますので、シーンを考えて行うようにしましょう。
ワインもシャンパンも、上手に開けられるようになるには、何度も開けてみることが大事です。堅苦しくならず、美味しいワインを堪能してください。