葡萄畑紹介


島根ワイナリーでは高品質なワインを造るために、中国山地の奥出雲町(旧横田町)鳥上地区に自社農園(横田ヴィンヤード)を平成20年に開園いたしました。
この地区は、昔から小そば(粒の小さい横田小そば)の産地として有名です。また、ヤマタノオロチ伝説をはじめ数多くの出雲神話の生まれた土地でもあります。
ここから島根ワイナリーの挑戦はスタートしました。
横田ヴィンヤードから船通山を望む 船通山(鳥髪峰)はスサノオノミコトが八岐大蛇を退治し、高天原から降臨した地とされている伝説の山で「古事記」や「出雲国風土記」にまつわる多くの伝承が残されています。
船通山
冬の横田ヴィンヤード
(冬季は2m近い積雪があります)
畑は標高が高く、平均気温(12.1℃)は長野県や山形県とほぼ同じであり、冷涼な気候です。また、内陸性、盆地であるため昼夜の寒暖差が10℃以上と大きく、ブドウの健全な生育や特に果実の成熟に非常に恵まれた土地です。
冬の剪定、萌芽期の遅霜対策、新梢誘引・・・秋の収穫まで自然と一体となって試行錯誤を繰り返しながら、高品質ブドウをつくろうと努力を重ねています。
良質ブドウにとって畑の水はけの良さは非常に重要であります。生育期間の降水量が多く、ブドウの粒が大きくなりやすい環境にあります。凝縮した小粒なブドウをつくるため全ての畝間に暗渠排水を設置し、園外にすばやく排水できる環境を整えています。
暗渠排水の設置
ブドウの病害の発生を防ぐため、ブドウに雨が当たらないよう、トンネルメッシュ(雨よけ栽培)を採用しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン収穫間近(10月)
新鮮で華やかな果実の香味を保持するため収穫は夜間に行っています。社員全員で夜中の2時から収穫を開始し、早朝6時まで行います。
シャルドネ収穫(9月)